〇おふたりのストーリー
仏像彫刻士のおふたり。学生時代、京都で出会われその道をスタートされました。結婚を機に山梨に工房を構え、日々制作に没頭されているおふたり。いつも変わらず穏やかで、笑顔が素敵なおふたりです。

〇ウェディングプロセス
世界遺産、総本山醍醐寺。そのご由緒や歴史、そして寺院内の仏像を熟知されていたおふたり。初めて見学された日、仏像を前にじっと佇み感動されて姿が印象的でした。
ご家族に結婚の報告をしたい、ゆっくりと時間を過ごす結婚式にしたい、特別な思いのある仏様に見守られて挙式がしたい、というご希望から醍醐寺を結婚式の場に選ばれました。

〇結婚式の日
「結婚式の日に新郎様作の作品を展示すること」。結婚式のテーマのひとつです。
前日、披露宴会場となる雨月茶屋に作品をお持ち頂き、ひとつずつ丁寧に展示してくださいました。まるでお仕事で作品を展覧会に出展される時のようでした。

ご婚礼当日。
お支度を済まされ、まず一番におふたり念願の弥勒堂を参拝され、三宝院で写真撮影。
同時進行でご家族が続々と到着されます。寺院の計らいで、ご家族揃って三宝院見学ツアーの開始です。弥勒堂参拝、純浄館で親族紹介、そして庭園拝観とお薄の振舞いを楽しんで頂きました。2歳の姪御さんがちょこんと正座し、一礼してお抹茶を頂かれているご様子にびっくり！です。

挙式は霊宝館のご本尊前にて。ご家族より一足先に到着されたおふたりは、時間を惜しむように霊宝館の仏像をご覧になっています。

挙式開始。
ご家族がお席に着かれ、塗香で身を清め、戒師進行のもと厳かに挙式が進みます。

挙式の後は新婦様が色打掛にお召替えされ雨月茶屋でお食事スタート。
新郎様作の木彫りの達磨にご家族が記帳されたところでおふたりの登場です。

お食事会は終始和やか。
「子供たちが退屈しないように」、と準備されたキッズスペースのぬいぐるみや塗り絵、まんが日本昔話のDVD。おふたりのご準備の甲斐があり最初から盛況です。

新郎様の作品とガイドブックを見ながら会話が弾みます。
雨月茶屋で通常110名様ご案内する会場は、キッズスペースや新郎様の作品展示もあり、ご家族だけのご利用でも賑やかな場となりました。
障子を開放し外の空気に触れながら、醐山料理とお酒を楽しまれています。

「おふたりがご家族に伝えたいことをカタチにする」。それが何よりの演出です。
ご家族に記帳して頂いた新郎様作の達磨を、両家母様がひとつにされます。
そして、その達磨に片目を記されるのは新郎父様。祈願成就、もう片方の目はいつか新郎様が彫刻師の道で名誉な賞を頂かれた時に入れられる！と宣言されました。

親御様へ感謝の言葉。
おふたりそれぞれがお手紙を読まれ、新郎様の作品をプレゼント。

ご両家母様は挙式前から、広島、山梨と遠方からお見えくださり、おふたりと共に結婚式のご準備をされました。
おふたりが伝えたかったご家族への思い、
ご家族からおふたりへのエール、
たくさんの思いが繋がる結婚式でした。