〇おふたりのストーリー
新郎様は飲食店勤務、新婦様はアパレル企業でエリアマネージャーをされているおふたり。
お酒と映画、好きなものが一緒で意気投合したことからお付き合いが始まり、日常のふとした瞬間に突然のプロポーズ。あれ、今日？と思いながらも新婦様の理想のプロポーズだったそうです。昨年の元旦に入籍され、着々とおふたりの生活を築いてこられました。いつも穏やかで少し恥ずかしがり屋の新郎様、新婦様は明るくパワーいっぱい、そして周囲の人に細やかな気配りをされる人。長く一緒におられるような安定感のある自然体のおふたりです。

〇ウエディングプロセス
おふたりは、今年の4月にお仕事関係、ご友人、ご親族をお招きされる結婚式を考えておられましたが、9月に延期されることになりました。それ以降も、当初の内容通りに進められるか、例えば2日間に分けて異なる場所でされる案、同じ日に2回に分けてされる案、内容をコンパクトにされる案、と様々な選択肢をひとつずつ検討されました。お仕事の状況や、九州にお住いのご親族や遠方から参加されるご友人をお招きされるかどうか･･･、ご検討項目が複数に渡りそれぞれが重なり合っている状況の中、ひとつの答えを出して頂くことは容易く決められることではなかったでしょう。時間を掛けて検討され、開催の1か月前にお人数を調整されたうえで当初の内容通りの結婚式をされることを決断されました。

〇結婚式の日
安心して結婚式をしていただくために。
ご来館時の検温、手指消毒から始まり、間隔をあけて滞在頂くウエイティングスペース、館内滞在中のマスク着用（マスクはゲストもスタッフも全員同じものを身に付けドレスコードのひとつにしました）･･･、コロナウイルス感染防止対策は、すべてゲストのご協力があってこそ、とることが出来ました。

おふたりの結婚式のテーマは「感謝」。
お仕事関係の方、ご友人、そしてご家族それぞれに、「ありがとう」を明確に形にして伝えること。今日1日はそのテーマに沿って進んでいきます。

お支度を整えられた後、会場外で散策。ゲストをお迎えする前に、おふたりだけの時間を過ごして頂きました。

挙式リハーサル。
おふたりのご家族全員が同席されました。披露宴が始まると、ご家族は新郎新婦様から一番遠い場所で見守られることが多いため、ご家族と過ごして頂くためには挙式までの時間がベストなのです。リハーサルの後、飾らず自然な流れでご家族への感謝をしっかりお伝えになりました。

人前式
新婦母様のベールダウンの後、お父様とバージンロードを進まれます。承認の演出は「ユニティキャンドル」。3本のキャンドルのうち両サイドのキャンドルは新郎新婦様それぞれがご両親から生を受けて誕生されたことの象徴。ゲストに承認を頂く場面で、それぞれご自身をキャンドルから火を取り1本のメインキャンドルに灯火されました。ふたりが、両家がひとつになることの象徴です。

披露宴
「披露宴はお仕事関係やご友人に感謝を伝える時間に。」
披露宴は、お食事の時以外はマスクをつけて頂いたり、お酌や写真撮影に配慮頂きながら、ゆっくりお食事を楽しんでいただく時間となりました。

新郎様が結婚式をされたい理由のひとつが「おばあちゃんに見せたい」でした。
ご参列頂くことは叶わなかったけれど、今日はお写真の中の祖母様が笑ってお席におられます。

お色直しのカラードレスは新婦弟様が制作されたもの。会場から大きな歓声があがりました。
サプライズでエスコートされ、新郎様の元へ。

打合せの中で、ご両親やご兄弟のことをたくさんお話してくださったおふたり。
「結婚式の日にご家族それぞれにスポットライトが当たるシーンを。」
それが素敵な演出となりました。

「･･･やっぱり予定通りの内容で結婚式をしたい。」
お日にちのこと、内容のこと、招待されるゲストのこと。
ご変更されるかどうか考え、悩まれました。そして出された答え。
その実現のために、様々な事柄をひとつずつクリアにされ、準備を進めてられました。

「やっとみんなに会えた。みんなに結婚の報告が出来た。」
それは、きめ細やかなおふたりのご準備と、
参列くださったゲスト皆さまのご協力があってこそ実現した結婚式。

光かがやく未来へ。
おふたりのお名前を綴った素敵な言葉。
今日一日、此処に集うすべての人がそれを感じ、心からおめでとうと祝福されました。